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※ ハチクマの学名はRaptors of the World(Princeton Univ Pr社:'06改訂版)を参照しました。

■ 北海道におけるハチクマPernis orientalisの繁殖生態

※ データは2007年までのものです。

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<< ハチクマの繁殖ステージ >>

繁殖ステージ

 調査地のハチクマについて、クラッチサイズ(1腹卵数:1繁殖に産む卵の数)は2卵が多い。産卵は6月上旬、孵化は7月10日前後、巣立ちは8月下旬である。調査地での初認は毎年5月下旬であるために、渡来後僅か1週間ほどで繁殖体制に入ると思われる。
 また、巣内育雛期が43~46日であり、ハチクマの体のサイズを考えると短期間であると言える(オオタカ:35~40日、クマタカ:69~76日)。幼鳥、親鳥共に8月下旬の巣立ち以降も数日間は巣に戻るが、その後繁殖地から分散していく。北海道の室蘭でのハチクマの渡りは9月中旬がピークであり、幼鳥も巣立ちから僅か2週間ほどで分散を終える。

<< ハチクマの巣に搬入された餌リストと割合(n=4) >>

餌リスト 餌の割合
エゾアカガエル搬入
エゾアカガエル搬入
ハチ巣搬入
ハチ巣盤搬入

 ハチクマの主な餌種はハチの幼虫とされている。調査地でも6割以上がハチの巣盤であった。その他の餌のついてはカエルが多く、
他に小型鳥類やヘビ・カナヘビ等の爬虫類も搬入された。ハチは巣盤ごと搬入し、それから幼虫を1匹ずつ引き出し、雛に与えていた。
 ハチクマは他の猛禽類に比べて雄親鳥が育雛に関わる事が多く、雌親鳥と同様に抱卵や給餌を頻繁にする様子が記録された。
 また、親鳥は雛の孵化直後から10日齢くらいまで、搬入した餌の他に自らが吐き戻したと思われるもの(アマツバメ類やハト類等で見られるピジョンミルクのような液状物)を雛に与えている様子が記録された。

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