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ハヤブサFalco peregrinusの繁殖生態
Studies on Peregrine Falcon in Hokkaido
※本記録はハヤブサ研究グループとの共同研究に
 よるもので、データは2008年までのものです。
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 公開する内容は北海道南部の内水面の沿岸部で繁殖するハヤブサ(ペアNo.Fp-177)の連続的なモニタリング結果であり、長期的なモニタリングとしては世界的にも極めて少ないものです。(技術に関するご質問は研究部へご連絡ください。)

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繁殖分布 繁殖ステージ

 一般に鳥類の繁殖は造巣期(産座調整)→交尾期→産卵→抱卵期→孵化→巣内育雛期→巣立ち→巣外育雛期→幼鳥の分散期と推移しますが、これらの期間 を総称して繁殖ステ-ジといいます。幼鳥の分散期後は、ただちにペア(番)形成のためのディスプレ-を行い、再び造巣期へと入っていきます。このように多くの鳥類は、日長変化に伴い繁殖ステ-ジを周期的に繰り返しています。(但し、気象の変動や個体の年齢、世代交代等により変化することがあります。)


 表ではFp-177の8年間の繁殖ステ-ジを表しています。交尾期は産卵のほぼ1ヶ月前から始まり、産卵期となります。ハヤブサは通常3~4個産卵します。第1卵の産卵が最も早い例は2004年と2006年の3月27日で、最も遅かったのは2001年の4月8日となります。したがって第1卵の産卵のバラツキは最大で12日間となります。なお、第4卵の産卵が最も遅かったのは2001年の4月14日となっていますので、産卵期間全体としては18日間の開きがある事になります。
 抱卵日数は第1卵が最も長く36~41日間で、第2卵では35~39日間、第3卵は33~37日間、第4卵は33~35日間(未孵化卵を除く)で、後続卵ほど抱卵日数(時間)は短くなる傾向にあります。これは、孵化の同時性を示唆するもので、これは孵化直後の給餌調整に関連し、雛の生存率の向上に繋がっているのかもしれません。
 巣内育雛期とは孵化から巣立ちまでの期間をさしますが、ハヤブサでは37~43日間であることが分かりました。
 巣立ち(雛が夜間、巣に戻らなくなった日)は6月中旬から下旬にかけてとなっています。
 なお、巣立ち後、親鳥によって給餌を受けている期間を巣外育雛期と呼びますが、これは約75日間以上となります。そして、遅くても90日間で分散します。

リスト

餌グラフ

 餌は99.5%が鳥類で、僅か0.5%が小型哺乳類となっています。鳥類ではスズメ、カワラヒワ等の20g級の小鳥が最も多く、次いでヒヨドリ等の50~80g級の鳥が記録されています。また、ドバトやツツドリ、カケス等の150~250g級の鳥も比較的多く記録されています。なお、マガモやウミネコのようにハヤブサより大型の鳥や、ツミ、ハイタカといった小型の猛禽類も含まれていました。哺乳類では僅かですがコウモリ類やネズミ類も捕食している事が分かりました。


♂Ad 周囲をうかがう

♀Ad 産座調整(脚で砂をかき出す)

♂Ad (右) ♀Ad(左)
コートシップディスプレーを行う

♀Ad 第1卵産卵

♀Ad 転卵行動

♂Ad (産座) 抱卵
♀Ad (巣端) 鳴く(抱卵交替を促す)

♀Ad 餌を解体し雛に給餌

♀Ad 餌(ヒヨドリ大の鳥)搬入

♀Ad (手前) 餌(キジバト)を雛に給餌
♂Ad (奥)餌(中型シギ)を解体

♀Ad 雛に餌を渡す

♀Ad (右) C3 (左) に餌を渡す

C2 (左) ♂Adを襲う
(餌を要求する行動と思われる)

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