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| - 超小型CCDカメラによる猛禽類のモニタリング調査 - |
| 超小型CCDカメラによる遠隔監視録画システム | 技術協力:![]() |
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野生動物の生態調査・研究における超小型CCDカメラの役割は1990年頃より急速に高まり、現在では主要な調査法の一つとなった。しかし、その技術面の難易度から現在でも容易に利用することができないものである。特に長距離映像伝送や画像解析技術がその導入を阻んでいるといえる。
弊社では超小型CCDカメラユニットが登場した1989年以来、様々な実験と技術開発を行い、1991年初めて300mの長距離映像伝送を成功させることができた。現在では5km以上に及ぶ長距離でも劣化のない映像伝送が可能となった。
また一方で画質の向上や通信ネットワークへの対応、モニタリング体制の確立へと発展させている。
超小型CCDカメラと遠隔監視カメラシステムによるモニタリングは、直接観察等による人為の影響をなくし、連続的で客観的なデータ集積法として広く知られるようになってきた。しかし、これまでその有効性について検証される事は少なかったと思われる。また、実践的ノウハウの蓄積や、生物に対応したシステム構成が、超小型CCDカメラの正当性に誤解を生じさせてきたことも事実である。弊社製の超小型CCDカメラと遠隔監視カメラシステムは、通常の監視カメラとは全く異なる特殊機器から構成されている。
< 遠隔監視システムの機材及び設置例 >
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超小型CCDカメラヘッド ハウジングのレンズ部にはマルチコーティングが施され、画質の劣化を抑えている。 また、IC基盤の微弱放熱を利用し、レンズの曇りを防止する。各ネジ込み部分にはOリングにより防水性と内部気圧の安定性を確保している。 |
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カメラヘッド設置状況 カメラヘッド(ハウジング収納)を樹木等に固定する場合には、スクリューネイルとボールヘッドを利用するが、アングルの自由度も同時に確保できるように工夫されている。 |
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CCU(カメラコントロールユニット)とビデオ電源多重アダプター CCUはカメラ設定を行う機器で、露出エリアや感度、ケーブル長の設定等をメニュー上で行う。多重アダプターは電源とビデオ信号の入出力を行う装置で、ビデオ信号の同期調整も可能となっている。 |
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CCUボックス設置状況 CCU及び多重アダプタを収納するプラスチックボックスで、樹木等に固定する。 多雪地帯ではステンレス製のものを使用する。 |
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積分形普通騒音計マイク 騒音計マイク(全天候性暴風スクリーン装着)で受けた音信号は百葉箱の積分形普通騒音計で符号化、液晶画面画を画像化し記録する。 |
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巣のモニタリングシステム カメラアダプター・タイムラプスVTR・モニター等を、巣から500m以上離れている百葉箱やプレハブに収納する。テープ交換はここで行うために、繁殖の繁忙期であっても個体に対する人的影響を最小限に抑えることができる。 |
モニタリングにおける画像伝送と解析は、確実性と即時性が求められ、高度なシステム運用がなされている。
超小型CCDカメラでとらえた映像はCCUボックスを経由し、百葉箱等に設置された録画機(メモリ録画機)によって記録される。このCCUボックスと百葉箱の間は同軸ケーブル(コルゲートケーブル)1本で最長600mの画像伝送が可能となっている。さらにスライダックを用いることにより、2200m以上の画像伝送が可能となっている。さらに光ケーブルを利用することにより、伝送距離を5km程まで延長することが可能である。また、必要に応じて監視カメラで周辺環境をモニタリングしたり、周辺騒音レベル(dB)を同時に記録することが可能である。
< タイムラプスによる間欠録画映像 ※FLASH動画 >
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クマタカ Spizaetus nipalensis |
オオタカ Accipiter gentilis |
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ハヤブサ Falco peregrinus |
ハチクマ Pernis orientalis |
間欠録画をすることにより、S×Sメモリ 32Gに最大960時間(40日)分の映像を録画することが可能である(960hモード)。巣内育雛期は72h~120hモード(3~5日)、抱卵期や巣外育雛期は168h~240hモード(7~10日)、非繁殖期は360h~960h(15~40日)モードと、繁殖ステージの情報量に応じて録画モードを変更する。間欠録画のため音声は記録されない。
DVDやHDDその他デジタルメディアに記録することも可能である。
※サンプル映像は全て96h(4日)モード
< 画像解析システム >
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記録された映像は定期的に回収し、即日中に画像解析を行う。この結果を基に生態情報の傾向をまとめる。例えば繁殖ステージの産卵日や孵化日、巣立日では実際の映像と共に記録されるため、検証性の高いデータ収集が可能となる。
また、解析は細かい行動を秒単位で記録するため、抱卵時間や親鳥が巣からいなくなる時間なども秒単位で集計することが可能である。
さらにこれらのマスターテープは、アーカイブとしてデジタルディスクメディア(XDCAM)に保存する。
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